北海道トレイルランニング大会inルスツ
Facebookでも報告しましたが、先日ルスツでトレイルランニングの大会がありました。
トレイルランニングの大会はニセコで行われている大会に今年と去年出場させてもらっていて今回が3回目になります。
ニセコの大会では2回とも10kmに出場しました。
しかし今回の大会は30kmにエントリー。初です。
普段のトレーニングでも走るのは多くて20km程度。。。
しかもトレイルランは起伏のある山を走るので道路を走るのとは訳が違う。
かなりビビって新しいバッグ(チューブがついていて、バッグを背負いながらドリンクを飲めるやつ)を購入してしまいました。
30kmの山なんて登ったことないし、ましてや走ったこともない。
今年7月にオーストリアで5時間の登山を行ったときでさえ20km程度でした。
どんなものか想像すらできなかったので、とりあえず先頭集団にくっついていければいいや、くらいの気持ちでした。結構リラックスしていたと思います。
僕のお気に入りのソックスはメリノウールのものなのですが、今回はR×Lソックスの滑り止め付きのものをチョイス。
山の中を走るので滑り止めがあった方が踏ん張れるかなと。
それとレーシングアームとレーシングカーフ。
インソールはRunDesign。僕の足、この靴専用に作って頂いているのでかなりフィット!
そしてスタート前に忘れられないのがこれ、ペプトワン。
アミノペプチドのサプリメントです。
これで準備は完璧です。
スタート!!
皆ガンガン飛ばしていきます。
おいおい大丈夫か、30kmだぞと思いながらも一応ついてはいきます。
今回はスキー場の3つの山を登るんですが、スタートしてすぐ一つ目の山頂へ向かいます。
ここでだいぶバラけて先頭集団は7人くらい。僕はトップの人の後ろについていたのですが、その先頭集団もしだいにバラけて山頂へ着いた時には3位の人は確認出来ませんでした。
お?これは案外いける!?
そこからは登ってきたルートを下っていきます。
「結構トレランの大会に出られているんですか?」
トップの人と並走しながら会話する余裕もありました。
「いえ、初めてなんですよ。」とのこと。
「そうなんですか!?実は僕も30kmのトレランは初めてなんです。」
「道路でも30kmなんて走りませんよ〜。」
この人初めてなんだ。。。これは飛ばしすぎでそのうちペースダウンするぞ。
失礼なんですが会話しながらそんなことを考えていました。
いけるな、なんて考え始めた頃。
後ろから足音が聞こえてきました。
と思った瞬間、3位だった選手に抜かれました。。。
全身サロモンで揃えていてなまら格好いい。
そして下りの走りも軽やか。
本物だ〜〜〜!!この人はヤバそうだと直感がそう言いました。
そこからは話す余裕なんてありません。
ひたすらその選手についていきます。
道路を横断してもう一つの山のゴンドラ乗り場へ着きました。
ここは小・中学生の頃スキー授業でよく来ていたスキー場です。
わ〜懐かしい!
感激していたのもつかの間。ここからはスキー場を直登です。
ですが幸いここはまだ傾斜が緩やかで、まだ走れます。
ここからは専門分野、ポールラン。
足で頑張って走ると足にきて走れなくなりそうなので、足より腕を使ってストックの方を頑張って押していました。やっぱり足が楽です!
ここら辺で先ほどまで一緒に走っていた2人の選手が少しずつ離れていきました。
下りは危ういけど登りでは勝てる!気持ちに少し余裕ができました。
ストックがあるとないとでは全然違います。ストック持ってきて良かった〜と心の底から思いました。
その後ちょっと歩いていました。
振り返ると2位につけている選手も遠くで歩いています。
このくらい差がついたか〜。
また歩いて振り返ります。
2位の選手も歩いてはいるのですが距離が絶対に縮まっている!
まあ、まだ大丈夫だろ。
しばらくして振り返るとその選手は更に近くなっている!
まずい!だるまさんが転んだの感覚を覚えながら再び走り始めました。
トレイルランニングは山の中を走るので泥濘んでいる場所がたまにあります。
でも靴をぐちょぐちょにして走るの嫌だ。。。
避けながら慎重に走っていました。
が、泥濘にはまってしまいました。
一回ぐちょぐちょになったあとはもう無敵です。
そのあとは泥濘も関係なくバシャバシャ走ります。
トレランの動画でよくある感じだな〜と思いながら。
それくらいなら良かったんです。
沢を丸太で渡る場所がありました。
それまでにいいだけ泥だらけになっていた靴はつるっつる。
まさかのまさか
落ちて膝上まで浸かってしまいました。
さすがにこれはショック。うわああああああと叫んでしまいました。
靴はぐちょぐちょなんてものじゃありません。ぽちゃんぽちゃんいっていました。
それからの15kmは正直気持ち悪かったです。
二つ目の山頂を目前にした時、足に違和感を覚えました。
内腿がつる直前でした。
止まって少しストレッチをしましたが良くなる気配はありません。
これはもう仕方ありません。
今回は身体の悲鳴を聞かないことにしました。
ここまではあんまりきついとは思いませんでした。
あ、もう20kmか。あと10kmならいけるな〜。余裕がありました。
しかし本当に辛いのはここからでした。。。
2つ目の山を下ってから3つ目の山頂を目指します。
スキーで一回転ぶとなかなか進まなくて辛いくらい緩やかな斜面です。
ところが走って登るとなると意外と辛い!
登る登る、まだ登る!!
からのかなり急な斜面を直登!
うそだろ〜〜!?地図で確認したところ3つ目の山はそんなに高い山じゃなかったので完全に油断していました。
そして途中治まっていた内腿の痛みが再発。
登っても登っても山頂が近づいてきません。
急すぎてストックも滑ってうまく使えません。
なんとか山頂にたどり着いたときはもう達成感で満ちあふれていました。
それからの下りはストックでブレーキしながらよろよろ。
なんとかそのままゴールできました。
後でわかったことなのですが、僕のタイムは歴代優勝タイムより20分ほど遅かったんです。
先頭集団で走れれば良いやと思っていましたが、これは悔しすぎる。
今回僕をこの大会に誘ってくれた姉はもう出ないと言っていましたが、僕はまた出たいなと思いました。
もちろん次はタイムを狙って。
レースの後は温泉やジンギスカン。
来年は一緒に出場してみませんか!!
2014年10月1日