得意の勉強
少し、難しい話をします。
ですが、スポーツと密接に関わってくることなので最後まで見てもらえたらなと思います。
今日は卒業論文の中間発表がありました。
スキーのことばっかり書いていますが実はちゃんと学生してるんです。
「ストレッチと神経興奮性」という題で発表しました。
ストレッチには静的なものと動的なものがあるのはご存知ですよね?
その中でも静的ストレッチはパフォーマンス低下に繋がると言われているんです。
知っていましたか?
初めて聞いたという方も多いと思います。実際に研究結果も出ているのですがあまり浸透していないようです。
レース前などに行われているストレッチがせいぜい数十秒なのに対し、パフォーマンス低下に繋がるという論文のストレッチは数十分とあり得ないほど長いことが現場に浸透していない理由として考えられます。
では、数十秒のストレッチでもパフォーマンス低下に繋がるのでしょうか?
今回は力発揮に関連する神経の興奮性というところに焦点をあてました。
興奮性が低下していると力発揮も低下し、結果パフォーマンス低下に繋がると考えられます。
結果から言うと、10秒〜60秒のストレッチはストレッチ直後のみ興奮性が低下していますが、2分以上経過すると元通りに戻ります。
動的ストレッチの場合は興奮性が低下するということはありませんでした。
また、ストレッチ時間によって興奮性の低下の程度に有意差はありませんでした。
長くストレッチしたからよりリラックスしているというわけではないということです。
静的ストレッチはパフォーマンス低下に繋がると言われていました。
しかし数十秒の静的ストレッチであれば、2分程度時間をあけると神経の興奮性が戻るということが分かりました。
今まではレース前にストレッチをすることを避けてきました。
やめた方がいいと周りから言われていたからです。
何が正しくて何が間違っているのか、判断をするのは自分です。
知識がないと正確な判断は出来ません。
勉強って大切だな〜と卒業間近にして改めて思いました。
2013年10月1日